日本人は宗教心が薄いと言われることがあります。本当にそうでしょうか?
民俗大移動とも言うべきお盆の帰省ラッシュの目的は、お墓参りです。
お墓参りをしてなんとなく気持ちが晴れ晴れしたという人が多いでしょう。
この他、神前結婚式・初詣・地鎮祭・初午・宵宮・葬式等、根源に宗教観をもつ行事は多くあります。
いろんな神様・仏様と広く緩やかに付き合うのが日本人のスタイルではないでしょうか。(一神教、多神教、汎神教の違い)
土地に永住する農耕漁労文化で大半が育った日本人は、国境を越えて移動する大陸の民族と違った文化をもっています。
お墓は自分達が受け継ぎ次の人達へ伝える知恵のシンボルと言えるでしょう。
お墓は自分の人生をはるかに越えて残ります。
いままで何を託されてきたのか、これからそこに何を託すのかを考えてみてはいかがでしょうか。
お墓で、将来子どもたちに負担をかけたくないといわれることがあります。
でも本当に負担をかけない事が良いのでしょうか?
お墓があるからお墓まいりをしなくてはと初めのうちはなんとなくお墓にいっているでしょう。
でも繰り返し供養をすることで、大切な価値を学んでいきます。特に小さな子ども達に伝える良いチャンスになっていきます。
実は負担ではなく、あとを受け継ぐ人への期待の形なのです。たまには傷んだところがあったら手入れしなさいよという宿題もあります。
世間の荒波にもまれた時、困ったときには、お墓を訪ねれば、先祖がいつもここで見守っているよと励ましてくれるでしょう。
そこに生きる力を育てるための意思と知恵が隠されています。(お墓は子どもへの負担ではなく、期待の伝達)
個人の命は有限ですが、世代を超える価値を伝えるお手伝いをする、そんな気持ちで家業の墓石屋をやっています。
